つかのま。

読書と日々考えたこと

読書

Mary Pope Osborne『Magic Tree House』

High Tide in Hawaii (Magic Tree House (R))作者:Osborne, Mary PopePenguinAmazon英語多読の定番、MTHをようやく全巻読了した。多読界隈でよくおすすめされる理由がよく分かる。文章は簡潔で、難しい単語もほぼなく、5000語前後の程よいボリュームでザクザ…

史迹『Graded Chinese Reader 500 Words』

Graded Chinese Reader 500 Words - Selected Abridged Chinese Contemporary Short Stories作者:Ji, ShiSinolinguaAmazon中国語学習進行中。今は『WHY?にこたえるはじめての中国語の文法書』を20課までザクザク進めているところ。図書館に中国語のGRがあっ…

墨香銅臭『天官賜福』1〜3

天官賜福 1 (ダリアシリーズユニ)作者:墨香銅臭フロンティアワークスAmazonちょうどいいタイミングで邦訳版3巻が発売されたので、一気に3巻まで読了。ネットで注文してから手元に届くまでの間にアニメも2期まで見たので、そちらもあわせて3巻まで時点の感想…

ヴァンサン・ゴーセール(他)『道教の世界:宇宙の仕組みと不老不死』

道教の世界:宇宙の仕組みと不老不死 (「知の再発見」双書)作者:ヴァンサン・ゴーセール,カロリーヌ・ジス創元社Amazon墨香銅臭作品を読むにあたって、道教的な背景知識をもう少しわかっておきたいなと思って図書館で借りてきた本。写真や図版が多数掲載され…

墨香銅臭『魔道祖師』

魔道祖師 1 (ダリアシリーズユニ)作者:墨香銅臭フロンティアワークスAmazon先日の台湾旅行後からガツンと来ている魔道祖師。ようやく原作日本語版を番外集まで含めた全編読了したので、アニメ・ドラマ陳情令含めて感想を書いておきたい。感想なので思いっき…

【英語多読】Oxford Reading Club(ORC) でOxford Reading Tree(ORT)を読んだ

2月の1ヶ月間、Oxford Reading Clubに課金してORTを読んでいたので、その所感など。英語多読界隈では(多分)みんなご存知、ORT。イギリスのネイティブの子どもたち向けのリーディング教材シリーズ。SEGのサイトなどでもここから始めるのを推奨されていて気…

読書体験を最高にするための儀式

これは昨日食べた星乃珈琲のスフレパンケーキ。昨日はパンケーキを絶対食べると決めていた。なぜなら図書館で"Nate the Great"シリーズを読むと決めていたからだ。Nate the Great作者:Sharmat, Marjorie WeinmanYearlingAmazonハードボイルド(風)探偵Nate…

Megan Whalen Turner『The Queen of Attolia』(Queen's Thief 2)

The Queen of Attolia (Queen's Thief)作者:Turner, Megan WhalenGreenwillow BooksAmazonどうにかこうにか読み終えました、2巻。 シリーズものはまとめて感想を書きがちだったけど、流石にこのシリーズは1冊ずつ書くと思う。なんせ約半月かかって読んでいる…

Megan Whalen Turner『The Thief』(Queen's Thief 1)

The Thief: The first book in the Queen's Thief series作者:Turner, Megan WhalenHodder PaperbackAmazon英語多読を始めたきっかけの本、Queen's Thief(盗神伝)シリーズ。 多読をもっと進めてさらさら快適に読めるようになってから…と思っていたけれども…

たつみや章『月神の統べる森で』

月神の統べる森で作者:たつみや 章講談社Amazonこの第1巻から、外伝『裔を継ぐ者』までの全5巻を一気に読了。2024年の読書はじめとした。縄文と弥生のはざまを描く和製ファンタジー。 独特の空気感ある文体と世界観、東逸子の美しいイラストとそれを際立たせ…

英語多読を始めた

最近、ふと思い立って英語多読を始めた。目標はメーガン・ウェイレン・ターナー『盗神伝』シリーズを原書で読めるようになること。 このシリーズ大好きなのだが、4巻以降が未邦訳で読めていない。今後も正直邦訳される気がしないので、自分で読もうという算…

村山早紀『さやかに星はきらめき』

さやかに星はきらめき作者:村山 早紀早川書房Amazon人生の最適なタイミングで読めたな、と思える本は大切な本になる。これまでだと例えばレイ・ブラッドベリの『たんぽぽのお酒』を子どもと大人の境目の気分だった高校生頃に読めたのがとても良かった。 この…

ラルフ・イーザウ『ネシャン・サーガ(9)裁き司 最後の戦い』(コンパクト版)

ネシャン・サーガ〈9〉裁き司 最後の戦い作者:ラルフ イーザウあすなろ書房Amazon1巻を読み終えたのが10月頭だから、約2ヶ月かけて読み終えた形になる。年末までかかるペースかと思いきや最後の方は一気読みしてしまった。 改めて、聖書が深く絡んでいる本だ…

大串夏身『レファレンスと図書館:ある図書館司書の日記』

レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記作者:大串 夏身皓星社Amazon以前、小林昌樹『調べる技術』を読んだ際に紹介されていて気になっていた。図書館にあるのを見つけたので貸出。1988年の東京都立中央図書館での一般参考係のレファレンス日記。昭和の終…

ミヒャエル・エンデのこと

今日はミヒャエル・エンデのお誕生日。それにかこつけて「エンデと私」みたいなことを少し書いておこうと思う。 好きな作家をひとりだけあげよと言われたら、私はたいていミヒャエル・エンデと答えることにしている。もちろん他にも好きな作家は山程いるけど…

トーマス・C・フォスター『大学教授のように小説を読む方法(増補新版)』

大学教授のように小説を読む方法[増補新版]作者:トーマス・C・フォスター白水社Amazon本はそこそこ読んでいたが、ブログは少し間が空いてしまった。若干遡るけどこの本は良かったので備忘録的に書いておきたい。英米文学教授の著者が、わかりやすい語り口で…

船越義彰『小説 遊女(ジュリ)たちの戦争:志堅原トミの話から』

小説 遊女(ジュリ)たちの戦争―志堅原トミの話から作者:船越 義彰ニライ社Amazon那覇市立若狭図書館にて。辻にほど近い図書館で読む。(完全に不注意なのだが)「小説」の文字を見落としていて実録のつもりで読んでしまった。しかし、その勘違いのまま読み終…

岡田淳『こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ』(こそあどの森の物語)

こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ (こそあどの森の物語)作者:岡田 淳理論社Amazon今日初めて行った図書館で見つけたので、つい手に取ってその場で読んだ。読みたいなと思いつつ手に取りそびれていたのでようやく読めてよかった。 こそあどの森シ…

原田智子(編著)『情報サービス演習〈3訂〉』(現代図書館情報学シリーズ7)

三訂 情報サービス演習 (現代図書館情報学シリーズ)作者:江草 由佳,小山 憲司,原田 智子樹村房Amazon近大司書課程・メディア授業の教科書。授業スタートは11月だけど予習を兼ねてざっと通読。後輩(司書課程では先輩)から譲ってもらえたので余裕を持って手…

ラルフ・イーザウ『ネシャン・サーガ(1)ヨナタンと伝説の杖』(コンパクト版)

ネシャン・サーガ (1)作者:ラルフ・イーザウあすなろ書房Amazonエンデを読むとイーザウも読みたくなる。とりわけはてしない物語のあとにはネシャン・サーガの気分になる。今回は持ち運びやすいコンパクト版で。分厚い本で一気に読むのもいいけど、サクサク手…

鹿島みづき『パスファインダー作成法』

パスファインダー作成法:主題アクセスツールの理念と応用作者:鹿島 みづき樹村房Amazonタイトル通りパスファインダーの作成方法について実践的にまとめている本。 例が豊富でパスファインダー作成の手順を具体的にイメージできた。 近大司書課程のメディア授…

立山良司(編著)『イスラエルを知るための62章【第2版】(エリア・スタディーズ)』

イスラエルを知るための62章【第2版】 (エリア・スタディーズ)作者:良司, 立山明石書店Amazonエリア・スタディーズシリーズは前から気にはなっていたものの、読むのは初めて。入門書として、文化や歴史に留まらず、政治や外交、経済など幅広いトピックを平易…

ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』

はてしない物語 上 (岩波少年文庫 501)作者:ミヒャエル・エンデ岩波書店Amazonはてしない物語 下 (岩波少年文庫 502)作者:ミヒャエル・エンデ岩波書店Amazon今回読んだのは岩波少年文庫のKindle版。上巻は5月頃に読み終わっていた。エンデが好きで、『はてし…

スティーブン・クラッシェン『読書はパワー』

読書はパワー作者:スティーブン クラッシェン金の星社Amazon近畿大学通信教育学部司書課程の『児童サービス論』テキストで紹介されていた本。「クラッシェン」の名前に見覚えがあるな、と思っていたら、第二言語習得論のあのクラッシェンそのひとだった。大…

若松英輔『本を読めなくなった人のための読書論』/出口治朗『本の「使い方」』

本を読めなくなった人のための読書論作者:若松 英輔亜紀書房Amazon本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)作者:出口 治明KADOKAWA/角川書店Amazonいつからか、「趣味は読書です」と言えなくなった。 「本が好きだ」という感情は変わってい…