先日、3泊4日で茨城はつくば市・土浦市を旅行した。
今回の主目的は大学時代のサークル関連のイベントに参加すること。
そのため、3泊4日といいつつ実質的に旅行のような行動をしたのは1日半程度だったので、1記事にまとめて書く。
旅行をするとき、きっちり準備をするパターン(前回の徳島香川旅行)と、ざっくりしか決めずノリで動くパターン(だいたいこっち)があるが、今回は後者だった。
漠然と行きたいところはリストアップしつつ、具体的な行動計画はほぼ決めずに行った。
事前に決めていたのは、「学生時代に行けなかったところに行く」こと。
大学生の頃、4年間つくばに住んでいたが、当時は引きこもり予備軍という感じで、あまりどこにも行っていなかった。当然車を持っていなかったのと、当地の学生必須交通手段・自転車が苦手で、交通手段といえば徒歩とバスだったというのが大きい。だから今回は観光予定の3日目にレンタカーを借りることにしていた。
しかし、今回行くに当たって観光地をピックアップしようとしていたら、意外とあちこち行っていたんだなぁと感じた。つくばのメインの観光スポットといえば筑波山と、JAXAや産総研などの公開施設だが、筑波山も、一般公開されている研究所の資料館の類も、意外と全部行っていたのだった。
それならつくば市内だけじゃなく、近隣にも足を伸ばそうと周辺を色々とリサーチ。つくばからは茨城県内のアクセスが結構面倒で、茨城県内はまだまだ未踏破だった。
それでも鹿島(鹿島神宮)・水戸(偕楽園)・大洗(駅前だけ)・坂東(茨城県自然博物館)・牛久(牛久大仏)にはいったことがあったのはちょっと頑張ってたかも。特に坂東は大変だった…。
今回はさすがに日帰りだし、あまり遠くにはいけない。そこで、つくば市内・土浦市内で収めることにした。できれば石岡にも行ってみたかったが(常陸國總社宮)、流石に時間的に厳しそうだった。とはいえ予定適当旅なので、行けそうなら行ってみようか程度でとめておく。
初日はお昼すぎの飛行機。前日までしっかり残業していたので荷造りを全くしておらず、当日朝にあわててパッキング
。茨城で合う予定の人向けの手土産を買ったりお昼を食べたりしようと思って早めに空港についたものの、平日にも関わらず空港が激混みしており、手荷物カウンターで並び、お昼を食べようにも食事処も混み…という状態でかなりギリギリだった。結局コンビニでタコライス巻を買って大急ぎで食べた。
飛行機が遅延してしまい、成田空港からのバスを一本のがす。おかげで成田空港第三ターミナルで2時間程度時間を潰すことに。今回の飛行機のお供は漫画版の『虚構推理』だった。アニメは見たことあった。面白かったので続き買います。城平京が多分好きです。
成田からつくばまでは高速バスで約1時間程度。飛行機で約3時間、空港で2時間、バスで1時間の移動ですでに結構ヘロヘロ。つくばに住んでいた頃は何度かこのルートで帰省をしていたはずなわけで、こんなに大変だったっけ…と記憶を疑い始める。
ホテルにチェックインした頃にはもう19時を回っていた。さすがにこの時間からは何をするでもないが、もったいない気がして、当時住んでいたアパートの近くにバスで向かった。すぐ近くにあるインドカレー屋で夕食にしようと思っていたが、昔何度も通っていた唐揚げ弁当の店がまだ営業しているのを見つけてしまって、結局そこで買った。あとはマックスコーヒー缶。

もう6年ほどぶりなので懐かしい気持ちになるかなと思っていたが、あまり「懐かしい」という感覚がないのが意外だった。大学4年間は、沖縄に帰省するたびに地元が変わってしまっているような感覚でソワソワしたのにね。
二日目はメインイベントの用事の日。この日は朝からホテル近く(徒歩でいくには近くはない…)のカラオケで1時間だけ笛を吹き、そのあとはしばらく大学構内を散歩した。大学でもあまり懐かしいという感覚はなく。ただ、あぁ、私はここを活用しきれなかったなぁ、と思うばかりだった。とてもとても後悔が大きい大学時代だった。

今ならもっときちんと大学生ができたのかな、と思い返してみたけれど、多分やっぱりだめだと思う。今、放送大学はそれなりにできているのは、沖縄に住んでいて、通信制という誰ともかかわらないですむ形態があっているからだ。
これは今回の旅行を通して感じたことだが、私はつくばという街とそもそも相性がすこぶる悪かったのだと思う。特に学園エリア。
つくばには地元にはなくて、私が憧れていたものがたくさんある。大きめの公立図書館、プラネタリウム、科学教育や文化芸術への気軽なアクセス、多様な文化、そしてその中で生きている人々。東京にだって電車一本でいけてしまう。親が教員だったので比較的家庭内の教育に対する理解もあったし、地元は沖縄本島南部なのでバスで那覇にアクセスすればある程度触れることはできたから、比較的恵まれている方ではあった(今でも地元は「便利な田舎」だなと思う)。とはいえバス賃も馬鹿にならず、子供が気軽に通えるほどではなかった。つくばの学園エリアにはそういったものが全部そろっていて、志望校探しをしているときにも「ここに住んでみたい」と取らぬ狸の皮算用をいろいろしたものだった。
しかし、実際住んでみると、そういった憧れのものに私は全然馴染めなかった。私の文化圏には縁がなかったものに囲まれて、「この街は私の街ではない」と感じてしまったのだった。しかも高校進学時でさえ周囲が沖縄各地から来た人々で違う訛りに囲まれただけで異物感を感じていた人間、関東に突然住んだら当然違和感しかない。文化の違い、言葉の違い、道路環境の違いにすら圧倒されてしまって、はじめての一人暮らしだったのも重なって、毎日下手くそに社会的人間ごっこをしている気分になってしまっていた。つくば、道が広くてまっすぐすぎる。土浦の方ならまだ性に合っていたかな…と思いながら暮らしていた。
あの頃より社会的人間生活にこなれてきて、司書課程だったり勉強だったりその他いろんなごちゃごちゃしていたことに多少整理がついてきた今なら…と思ったりもしたけど、今回もやっぱり「いい街だけど、多分住んだらまた病むな」とは思った。でも、わりと素直にいい街だなと思えたのはよかったし成長を感じた。
メインイベントだったサークル関係の行事もそう。サークルでも人間関係だったり文化の違いだったりで色々あったりなかったりもして、冬の深夜にダラダラ泣きながら手嶌葵をイヤホンで聴きつつペデストリアンデッキを駅から大学まで歩いたりしていたような記憶がめちゃくちゃにあるのだが、今回久々にいろんな人に会ったりして、いい経験もたくさんあったな、と結構素直に思えた。
とにかく、つくばに来てよかったな、と思えた二日目だった。
三日目は観光。レンタカーでつくば・土浦をめぐる。
つくば市内での最初の目的地は小田城跡。つくば市内でも筑波山方面のエリアはさすがに遠くて、学生時代ほとんどいったことがなかった。多分2回くらい…?1回は筑波山に登って、1回はサークルの関係でその付近の公民館の祭りみたいなのに行ったときに散策したくらい。「つくばの足下の歴史を感じる」が今回のテーマということにした。
途中、狭めの道もあったが特に迷うこともなく、すんなり到着。レンタカー、全然余裕だなと調子に乗り始める。

小田城の小田氏は八田知家が始祖ということで、ぼんやり『鎌倉殿の十三人』を思い出しながら案内所をぐるり。一部屋程度の小さな展示ではあるが、小田城の歴史をざっと学べるコンパクトで勉強になる内容だった。
南北朝時代には北畠親房がここで『神皇正統記』を執筆したらしい。教科書で出てくる名前が思いがけず現れて、おお、となった。足下の歴史が教科書レベルの「大きな歴史」につながった感覚。そこから南北朝熱が上がってしまい、前々から買おうと思っていた『逃げ上手の若君』単行本をKindleで一気買いしアニメも見た。面白かったです。ちなみにこれを書いている今は大河ドラマ『太平記』をNHKオンデマンドでちまちま見ている。

城跡部分は公園として整備されている。一見するとだだっ広い芝生の広場という感じ。子供たちが遊んでいたりした。実はこの旅行の前に県内ドライブで中城城跡や勝連城跡に行っていたので、おー、平城だ…と謎の感想を抱いたりしていた。
次の目的地は平沢官衙遺跡…の予定だったのだが、ここに来て急に筑波山に行っておくか…と血迷い始める。学生時代に一度上っているのでまぁ今回はいいか、と思っていたのだが、結構近くまで来ているので、それなら筑波山神社~ケーブルカーで山頂ぐらい行っておくか?という気になってしまって、あまり計画性もなく行ってみることにした。
途中までは道もすいていて余裕をこいていたのだが、山道の途中から急に混み始め、いやな予感がし始めた。筑波山神社最寄りの駐車場は台数が少なめなのは把握していたので、ちょっと遠くても止められる駐車場に止めよう…と若干譲歩したものの、駐車場の空き状況案内の電光掲示板を見て絶望。なんともうすでにつつじヶ丘(女体山の方)の駐車場しか空いてなかった。えー、目的地は男体山の方なんだけど…とかなり諦め側に心が傾き始めたが、狭い山道でUターンもできず、とにかく流されるままに進むしかなく。とりあえずつつじヶ丘に行くか…と進んでいたが、うっかり道を間違え、筑波山神社方向に行ってしまった。この時点で結構諦めが強くなってくる。どうせついても混んでるだろうな、これはもう帰った方がいいよな…そもそも全然アウトドアする気のない格好だしなぁ…とUターンできる場所を探し始めた。結局流されるまま筑波山神社駐車場の目前まで来てしまったのだが、そこでも車が激詰まりしているのを見て、すぐそこにあった食堂?の駐車場でこれ幸いとUターンして道を下った。行っていたら多分そのあとの行動に支障が出ていたので、これは結局いけなくてよかったのだと思う。みんな、筑波山にいくときは朝一番のシャトルバスで行こうね。
道をくだり、そのまま今度こそ平沢官衙遺跡へ。ここは奈良・平安時代の郡衙跡。こちらにも小さな案内所があるが、こちらは小田城跡ほどは説明がなかった。入り口前では焼き芋を売っていた。手ぬぐいなどのちょっとしたお土産もわずかに売っている。

復元されている正倉跡が見所…なのだが、たまたま工事期間中で、しっかり見ることはできなかった。大変残念。でもちょっと小高くなっているあたりからあたりを見渡していると、あぁここで確かに暮らしていた人たちがいるんだなぁ、と感じた。筑波山麓付近の雰囲気は結構好きかもしれない。沖縄本島南部と比べたときのスケールのでかさ・だだっ広さにはクラクラするけども。

小田城・平沢官衙遺跡はさっと見る程度のつもりだったのに、筑波山アタックで30分以上無駄にしてしまっており、時間はすでに正午ごろ。ここからは土浦に向かう。
土浦最初の目的地は、お昼ご飯をかねての「喫茶 蔵」。亀城公園付近の駐車場に止めて徒歩で行く。

おしゃれな店内でツェッペリンカレーを食べました。おいしかったです。

まちかど蔵はさっと見学だけ。おみやげ屋という感じで、あまりがっつり見学するところではない印象。

次は土浦市立博物館。
外から見るとかなり大きい感じかな?と思っていたが、中の展示部分はそれほど広くはなくて、結構さっと見て回れる内容だった。「土浦花火百年」の企画展中だった。

土浦の歴史を学んだあとは土浦城跡へ。
小田城→土浦城と移動してきたので、この辺では戦国時代(小田氏治)のことをうっすら考えていた。土浦の博物館の展示的には江戸時代以降の土屋家要素が強めなんだけれども。

ここから少し車で移動して、上高津貝塚ふるさと歴史の広場(考古博物館)へ。

縄文時代に特化した常設展示。「ここで生きてきた人々」を感じるこういう展示が好きだ。


実際貝塚の方へも行ってみて、思わず圧倒された。想像以上に貝、貝、貝!ものすごい量の貝の中に土器の破片もいっぱい含まれていた。今となっては名前も残っていない人々が、ここで確かに生活していたのだ。もしかしたら今も、そこで生きていた人の血がどこかで繋がっているのかも。そんなスケールを感じさせる場所だった。


時間はもうすでに17時頃、そろそろいろんな文化施設の類いは閉まってしまう時間帯。出発前から迷っていた石岡市遠征はさすがに無理だなと区切りをつけて、霞ヶ浦公園へ。
実は霞ヶ浦は一度も行ったことがなかった。そこで何をするでもないが、とりあえず霞ヶ浦を見たという事実をつくって帰ろうと思って今回行程に組み込んだ。これで県南エリアの有名どころはだいたい行ったといえるのではないだろうか。
オランダ風車から霞ヶ浦を望んで、少しぶらぶら。湖畔で小さな音楽フェスみたいなことをしていた。知らない人の知らない音楽を夕暮れの霞ヶ浦を眺めながら聞いた。


日が暮れたところで土浦駅を目指す。今回はレンタカーを土浦駅前で乗り捨てる行程にしていた。なんとなく、土浦→つくば間のバスにももう一度乗っておきたくて。
土浦にはバイトの関係などで何回か来たことがあった。常磐線使うためにも来たかな。なんとなく那覇と似ているような気がして、つくばよりは居心地がよいかもと感じていた街だった。ただし車なしだと頻繁に行くほどは近くないので、そこが難点。もう少し近ければ多分逃げ場所にしていた。

バス待ちの間に、土浦といえば(?)志ち乃のどら焼き。

駅前の木にやたら鳥が止まっていてちょっと異様だった。

バスの中で、バス停のアナウンスを聞きながら、あぁここらで途中下車してぶらぶらもしてみたかったりもしたなぁ、と思い出したりしていた。「花室観音」がずっと気になっています。
夜は駅前の清六家。つくばはやたらラーメン屋が多いが、お金がなかったのと出不精であんまり行っていなくて、実は初清六家だったりする。

飲みに行こうかなとうっすら思っていたが、前日に結構飲み過ぎていたのとお金も大分使ってしまっている感覚だったのでこの日はやめた。ホテルに戻って『逃げ若』のアニメを急に見始めていた。
四日目最終日は飛行機を午後の便にしたので、午前中はもう少しだけ観光を。この日はつくばエキスポセンターに行った。

学生時代、つくばで一番好きだったのはこのエキスポセンター。何度も何度もプラネタリウムに通い、年パスを買っていたこともあった。来館4回程度で元が取れるお得な年パスだった。
実は二日目にもプラネタリウムの星空案内をふらりと見に来ていた。本当は付設のレストランでお昼を食べるつもりだったのだが閉店してしまっていたのでぱっとプラネタリウムだけ見ていたのだった。そのときは展示部分はほぼ見れなかったので、4日目には展示をぐるりとみて、時間がちょうどよかったコナンのプラネタリウム番組を見た。本当はオリジナルのホルストの番組が気になっていたけど時間が合わず。エキスポセンターのオリジナル番組結構好きだった。
やっぱりエキスポセンター好きだな。これが身近にあるのはすごくいいよね、とプラナリアを切りまくるゲームを一心不乱にやる子供たちの列を見ながら思った。経験上、平日昼間に来ると空いているので大人も心置きなくプラナリアを切るゲームができます。
ここで少しお土産を買った。宇宙食を再現したお菓子とコスモ星丸くんのアクスタなど。コスモ星丸くんのもう少し小さいぬいぐるみみたいなものがあればほしいんだけど意外とない。
駅前に帰りがてら市立図書館にふらりと立ち寄った。ここに通えていたら違ったよなぁと思う。当時は結局ほぼこれなかった。でもここで何冊か長野まゆみを借りたり、ルルーを読んだり。ホビットやシルマリルもここで初めて読んだんだったかな。でもやっぱりもっと通えていたらよかった。
お昼は同じアルス内のカフェオハナでパスタ。一回くらいは入ったことあるんだったかな。

最後は職場と家族にお土産を…と駅の土産屋で探そうとしたが、記憶よりも品揃えがよくないような気がした。あれ!?となり、あわててほかにつくばっぽい土産が買える場所を検索。結局Q'tのなかのカスミで買った。クレオスクエア、当時結構過疎り気味だった記憶があるので、なんだか復活してておどろいた。イオンは消えたんだ…。意外と「つくばっぽい」お土産ってないよなぁと感じるなどした。観光地としては筑波山がメインだろうから、土地のお土産っぽいのを買うならやっぱり筑波山がいいのだと思う。
そして高速バスで成田へ。飛行機とバスの時間の都合があまりよくなく、成田で3時間くらい過ごすか搭乗時間直前着か…の2択の便しかなく、今回はギリギリの方を選んだので始終ハラハラしていた。が、特に問題なくついて一安心。ほとんど待ち時間なく、ぱっと保安を通ってすっと搭乗。帰りの飛行機のお供は『逃げ若』でした。
今回はあまり無理をせず、夕方には沖縄につく飛行機を選んでいたので、家に帰れるバスも全然ある時間帯。総じて、つくばに行ってよかったな、とまたひとつ何かを精算できた気持ちになりながら帰宅した。