つかのま。

読書と日々考えたこと

英語多読を始めた

最近、ふと思い立って英語多読を始めた。

目標はメーガン・ウェイレン・ターナー『盗神伝』シリーズを原書で読めるようになること。
このシリーズ大好きなのだが、4巻以降が未邦訳で読めていない。今後も正直邦訳される気がしないので、自分で読もうという算段だ。

すでに何年か前にKindleで1巻から英語版を買い始めているのだけど、読もうとすると英語力のなさを痛感してしまってなかなか読めない。日本語で一度読んで内容を把握しているからなんとなくページをめくってしまっているが、ぶっちゃけ読めている感覚はない。

古代ギリシャ風ファンタジーだからそもそも知らない単語がバシバシ出てくるのはしょうがないとして、一般的っぽい単語も全然わからず、1から出直してこよう…と多読用の本からはじめることにした。多読の効用についてはクラッシェン『読書はパワー』で触れていたし、いい機会だと思って。

思えば、日本語でも例えば馬具の『鐙』なんてどこで覚えたか記憶にないのにあああれのことね、とイメージできてしまうわけで。母語の経験的にも読書で語彙力つけるのはすごく納得できる。

今読んでいるのはいわゆるPenguinリーダーズのレベル1-2程度。図書館に結構種類があるので片っ端から読んでいる。

英米文学の名作のretold版が特に楽しい。直近だとナサニエル・ホーソーンの『七破風の屋敷』を読んだ。ホーソーンの作品はこれまで読んだことがなかったけれど名前はよく見かける人だ…程度の認識はあって、その作品に英語で触れられてるんだなぁと思うとモチベーションもあがった。retoldだからもはや別作品ではあるんだけど(しかも『七破風の屋敷』は多分retoldがあまり良くないのかよくわからない感じになっていた)。日本語版でも読んでみようかなと作品として気になったし、いつか原書を英語で読んだら感慨もひとしおだろうなぁとも思った。

簡単なレベルからはじめてることもあり、一冊読むごとに小さな達成感があるのも良い。自己肯定感があがる。
無理なく自分のペースでコツコツ読みすすめたい。