つかのま。

読書と日々考えたこと

【台湾旅行:2泊3日】台北王道旅

ずいぶんお久しぶりのブログになってしまった。

書けなかった間に2記事ほどはてな編集部にピックアップしていただいていたみたいで、急にアクセスが増えていてびっくり。

インターネット上の独り言みたいなブログだけれども、誰かが読んでくれているのを感じると嬉しいものです。ありがとうございます。


さて、ブログをしばらくあけてたのは今回の台湾旅行の記事を真っ先に書いておこう…と思いつつ台湾旅行の影響でばっとハマってしまった事があってそちらに時間を取られていたのが大きい。その事については記事の後ろの方で書く。


台湾旅行は2月22日〜24日の2泊3日。今回は母と一緒の二人旅。
大阪旅行は丁寧に1日ずつほぼすべての行動を書いたけど、今回の旅行はこの1記事でまとめる。全然写真がなくてびっくりしている。


台湾には以前から行きたかった。沖縄からだと東京に行くよりよっぽど近いし、高校生の頃からちょこちょこ中国語を勉強していたのもあって。

学生時代には関東から帰省するついでに台湾によって帰ろうかなとか考えたりしつつ、結局バイタリティが足りなくて諦めたりしてた。

沖縄にUターンしてからは母とも行きたいねという話をしてて、実際母のパスポート取得も進めていたのだが、コロナ禍に突入してしまってずいぶんお預けをくらっていた。

そうこうしているうちに、なんやかんやあって弟が台湾に留学することになり、いよいよ台湾に行きたいね〜、気軽に渡航できるようになったら行こうね、と言っていて、ようやく今回実現したのだった。

今回の旅行では旅行会社のフリープランツアーを利用。個人手配よりも費用が抑えられそうだったのと、実は海外個人旅行は私も母もしたことがなかったので安全策をとろうとした形。結果としては、お得はお得だったんだろうけど中途半端に自由が効かなくて、100点満点ではないな〜…というところ。台湾なら日本人の海外旅行難易度かなり低いというのも実感したのでなおさら。次回は個人手配でいくと思います。

1日目:故宮博物院士林夜市

飛行機はお昼ごろに到着の那覇→桃園のエバー航空便。

1時間半くらいの短時間フライトながら一応機内食が出る。往復ともにパンと飲み物だった。

桃園国際空港から台北市内へは旅行会社の送迎車で向かう。車内でサクサクとe−simを設定。KKday経由で買っていた。便利。

道中、パイナップルケーキの専門店(?)に車を寄せられる。何種類ものパイナップルケーキを断れない感じで試食し、どこも観光していないうちに割高ではと思いつつ一箱土産を買ってしまう…美味しかったけれども……。この時点で次回は中途半端フリープラン辞めようと心に決めている。

どうにかこうにか台北市内のホテルに到着。
今回の宿は西門駅すぐそこのミッドタウンリチャードソン(徳立荘酒店)。


まだ春節の期間中だとのことでランタンフェスティバル的なことをやっていた。ここは3日目の朝に散歩することになる。

この日の第一の目的地は故宮博物院機内食とパイナップルケーキ試食で昼ご飯状態になってしまった。本当は「旅先でとりあえずマックに入る」悪癖をしたかったのだが(海外旅行ならご当地メニューあるから意味もあるし…)母に付き合ってもらうのもアレだったので良かったかもしれない。時間もなかったので結果オーライ。

西門駅からMRTに乗っても良かったけど、せっかくだし街の雰囲気も味わおうよということで台北駅まで徒歩で行ってみる。当然だけど中国語だらけで、でも繁体字だから意外と読めてしまって、大都会なのにどこか沖縄っぽい雰囲気があって、なんとも不思議な感覚だった。

沖縄の田舎でずっと引きこもっている母は、物乞いを見かけて衝撃をうけていた。日本にはいない、と。確かに日本ではあまり見かけない姿だけれども、多分母には県内の路上生活者なんかも見えてないんだろうなと思った。何となく、遠くに来たなぁと思った。


台北駅構内で迷子になりつつ、MRTのレッドラインで士林駅へ。台北MRTはわかりやすくてすんなり乗れたし、運賃が安い。東京の複雑怪奇な電車より圧倒的気楽さ。情報どおりアナウンスに台湾語客家語があって、おお、と思う。

士林駅からは路線バスで故宮博物院に向かう。こちらはMRTと違って路線が複雑で結構緊張したが、故宮博物院までの王道ルートなのでバス停に並んでる人の大半は同じ目的地である。とりあえず人の波に乗ってたら無事に降りられたので良し。


バス停から登っていくよ〜

歩き疲れてしまい茶をしばく。母子もろとも体力がない。

そんなことをしているせいで時間がなくなり、大慌てで観覧することになった。もし一人旅だったら一日ここで過ごす旅をしてたと思う。

全部見るのは無理なので、絞ってみていく。
まずはなにはともあれ玉コレクション。



かの有名な肉。白菜は貸出中だった。思っていたよりも小さいが思っていたよりも肉。美味しそう。

ほかにも精巧な品々にずっと感嘆の声をあげていた。どうしてわざわざ肉やら白菜やらを彫ったんだろ?と思っていたけど、加工の過程を説明する展示で途中経過を見て納得した。そもそも素材の石のグラデーションなんかがもうすでに白菜だ…。白菜を彫らないほうが失礼まである(?)。

玉の他には書のコーナーをじっくりめに見た。昔一応書道を習っていたことがあるので(あまり大声で言えない程度に不真面目な生徒だったから成果はないんだけど)、なんだか懐かしさもあり。

世界史の教科書で見たことあるような品々を眺めながら、すごいなぁと思いつつ、これらが今はこの台湾で展示されている歴史の流れにも思いを馳せつつ。次はもっときちんと時間を取って見学したいし、展示の中国語を読めるようになっていたいし、国立台湾博物館等の「台湾」にフォーカスした博物館にも行きたい。


閉館ギリギリに退館。来た道を逆にたどって一度ホテルに戻ってチェックイン。しばらく休んだあと、弟と合流した。

春節の装飾がライトアップされた街なかを歩きつつ、MRTを乗り継いで今日3度目の士林へ。

このへんは写真何枚か撮っていたけど人混みがすごすぎて画像の加工が面倒なので、これくらいしか当たり障りない写真がない。中国語をぺらぺら喋る弟におんぶにだっこでいろいろと食べ歩く。超観光地だから多分中国語できなくてもどうにでもなっただろうけど、語学、やろう。ほかにも食べてみたいものあったので再チャレンジしたいが人混みはキツかった。

2日目:九份・十分

2日目は少し足を伸ばして九份・十分を目指す。朝食はホテルのビュッフェ。饅頭がなぜだか嬉しい。

絶対九份の人混みがすごいのはわかっているので、朝一番の少しでも空いてる時間を狙うことにする。西門駅からも直行バスがあったが、時間をあわせたりするのがちょっと面倒なので台湾鉄道で行くことにしていた。単純に乗ってみたかったのもある。

のんびり普通列車で車窓を眺めているうちに瑞芳駅へ。そこからさらにバスに乗り継いで九份老街へ向かう。


朝すぎてあんまり店は開いてないがその分人も少なくて歩きやすいし、雰囲気もちょうどいい。

阿妹茶楼にもすんなり入れた。お茶も美味しかったです。

今回の旅行では母と一緒なのもあって寺院巡りみたいなことはあまりできなかった。リベンジしたい。


一通り満足して、お昼ごろには再び電車に揺られて十分へ向かう。瑞芳駅も小さい古めの駅でびっくりしたけど、十分はさらに小さく古い。利用人数に対して色々キャパが間に合ってないような印象。

母のたっての希望だったのでランタン上げをしたけれど、環境的にどうなんだろう…などとはどうしてもチラついてしまい。一人旅だったら多分あげなかったと思う。一観光客としては雰囲気は好きだなと思いつつオーバーツーリズムが気になったりもした。

電車が1時間に1本しかないので、待ち時間で牛肉麺を食す。比較的空いてたので注文程度の中国語チャレンジができてちょっとだけ嬉しい。あとから来た日本人観光客には日本語で声をかけてた。

台北市内に戻る。
間に合ったら中正記念堂の衛兵交替式が見たいと言っていたのだが、間に合わず。
しかしダメ元で行ったらちょうど国旗の降下式をやっていた。



西門に戻る。夕飯を求めて繁華街へ。都会だ…。「台湾の原宿」とガイドブックに書かれていた意味を理解する。東京旅行するときにわざわざ原宿みたいなとこで宿取らないし、これもフリープランツアーだからこその立地だった。


事前にガイドブックで目をつけてた店は閉まってたけど、小籠包も魯肉飯も食べられました。満足。

夜はベッドに寝転びながら、少し真面目に家族の話をした。

3日目:永康街散策

3日目。この日も弟と合流して案内して貰う予定。

朝食を早めに終えて、腹ごなしがてら近くの広場のランタンフェスティバル展示を見に行く。

夜行ったらもっと凄かったろうな。

弟と合流。
衛兵交替式を見れなかった話をしたら、時間ちょうどいいからと再チャレンジすることに。
何度か見に行ったことがあるらしく位置取りまで完璧な案内で見学できた。母は満足そうだった。

個人的には中正記念堂までいって展示部分は全く見なかったのが心残りなので、ここも再チャレンジしたい。

そのまま永康街へ。
母の希望で雑貨を探したり、お土産用にお茶を買ったり。

私は永業書店が楽しかった。何か欲しかったけどあんまりのんびりはできなかったのもあって細かくは探せず。日本のラノベやマンガの翻訳コーナーで『銀の匙』を見つけて1巻買ってしまった。

そしてホテルに戻ってツアー会社の人に拾われて、桃園国際空港へ。

空港でのんびりしつつ、夕方の便で那覇に帰った。

まとめとそのあと

中国語は全然できないけど、王道観光地ばかりを巡ったのもあってどうにかなった。繁体字のおかげで「発音も文法もわからないのに文意はなんとなくわかる」体験がいっぱいできて面白かった。漢字ってすごいぜ。

街なかにはちょいちょい(怪しい)日本語もあったりして、最近日本でも中国語や韓国語併記増えてるけどこんな感じなのかもな…とも思ったり。全然日本関係ない商品の看板にも「〜の◯」みたいに「の」が使われてるのを見てちょっと面白かった。

でも、中国語ができればもっと色々とストレスなく楽しめただろうな〜とも思う。

さっそく勉強したい気持ちが湧いてきて、勉強のモチベーションのために「原語で読みたい本」を設定することにした。英語の多読がその動機づけでいい感じに進んでいるので。

そこでふと選んでしまったのが墨香銅臭『魔道祖師』。台湾じゃなくて大陸の作家さんだけども(ただし表現規制のかねあいで『繁体字版で読む』が意味ある作品になっているのである種正解ではある)。

元々気になっていたのもあってとりあえずアニメ版を見てみたら面白くて、そこからがーっと陳情令をスピンオフまで見て原作日本語版も読んだりしていた。おかげでブログを書くのが今更になった。中国語わかりたいという思いと、中国での表現規制について考えてしまったりと、色々。


閑話休題
もっぱら一人旅が多かったので、連れがいる旅行は本当に久しぶり。正直個人的には消化不良感はものすごくある。もっとじっくり見たかったところがいっぱい。

一方で、自分一人だったら絶対行かなかっただろうなというところに行けたのは逆に良かったのかも。

台湾は近いし、また一人でじっくり旅したい。