つかのま。

読書と日々考えたこと

【大阪旅行:2泊3日】〜2日目:ハリポタと歴史旅〜

2日目の朝は東横INN恒例の朝食サービスから始まる。

この店舗の朝食は色んな種類のおにぎりとパン、そしてスープ類。ご当地メニューとしては肉吸いがあった。炭水化物をちゃちゃっとほうじ茶で流し込み、8時頃には宿を出た。


宿のすぐそこには駅名の由来にもなっている櫻宮があった。朝早いのと時間も気になっていたのもあって境内には入らず、外でササッと「宿を借りてます」と胸中挨拶するに留める。

そういえばこのあたりは造幣局の近くでもある。せっかくだから造幣博物館にも行けばよかったなぁと今更思ってもあとの祭りだし、ねじ込むスケジュールの余裕はなかった。


2日目の目標はUSJのハリポタエリアに行くことと、大阪城に行くこと。この2箇所は旅行前からぼんやり行きたいなぁと考えていた場所で、本当は大阪城を三日目にする予定だったのだけど、三日目には堺の方に行くことにしたので二日目にねじ込むことにした。自分の性格的に多分USJは短時間でリタイアするな…という予感もあった。


USJには桜ノ宮駅からユニバーサルシティ方面行きの電車に乗り一本で到着。とても便利。


開園直後に入れるように行ったもののすでに人でごった返しており、これがテーマパーク…と圧倒されながらハリポタエリアへ。


写真パシャパシャ撮っていたけど、人混みがすごすぎてブログに気軽に載せられる写真はほぼない。屋根しか…。

正直あ~テーマパークだな〜という雰囲気なのと細部が気になってしまうのもあって「映画の世界に迷い込んだ」というような感覚は薄いのだが、それでもやっぱりワクワクする。最近金ロー(のXトレンド)や多読の影響もあってハリポタ熱が上がり気味だったのでなおさら。

浮かれているのでマフラーなんかを買ってみたり。ハッフルパフとレイブンクローで少し悩んでハッフルパフを選んだ。

ハリポタはどちらかというと「自分があの世界の人間だったら…」という視点で読みがちな作品で、絶対ハリーたちには近づかんとこ…と思っているのもあってグリフィンドールとスリザリンは避けがち。勉強ができるレイブンクローに憧れつつ、善性の点でハッフルパフ生でありたいと思ったりする。ので、ハッフルパフ。

そして今回一番の目的は「杖を買うこと」。ハリポタのエリアができてから一度は来たかった理由の一番はこれ。

すでに行列が発生してしまっている中、いそいそとオリバンダーのショーに並ぶ。並ぶ前にバタービールを買えば良かったなぁと後悔しつつホグワーツを眺めて結構待つ。


オリバンダーのショーは雰囲気抜群、とても良かった。

気分を高めて杖店内へ。ひとつひとつ説明を読みつつ真剣に悩みに悩み、選んだ杖はこちら。

黒檀にユニコーンのたてがみ。
説明文が良かったのももちろん、デザイン的にも気に入った。でも一番は「黒檀」に惹かれたのかも…。黒檀(やグラナディラ)は個人的に"楽器の樹"のイメージだったりする。クラリネットやリコーダーの黒のイメージ。良い杖に出会えた。(なおマジックワンドだったが流石に一人で各所の仕組みを回る気力はなく、特に何もしなかった)






バタービールでひと休み。ここも結構並んだ。ホットが美味しい季節だった。キャラメルみたいな味?で普通に冬に飲みたい。今後バタービールの味を想像できるようになったのは大きい。

お土産を買い回りつつエリア内をぐるっと。カエルのショーや三校対抗試合のショーなんかも通りがかりで見たけれど人混みでほぼ何も見えなかったではある。フィルチの没収品店という設定の店が一番お土産類充実してたのがちょっと面白かった。

店員の親しみを込めてだったり世界観作ろうとしての一言に得も言われぬ歯がゆさを覚えて己のテーマパーク適性の低さを思い知る。でも流石にハッフルパフのマフラーを見て「ハッフルパフということはとても賢い…」みたいなことをいわれたらウウーンと思ってしまうわけで……。それはレイブンクロー……。

一通り満足して、程よく疲れ切って、お昼ごろには退場。旅行前には食事もパーク内で…とも思ってたけれども、パーク価格に強気にはなれずに諦めた。お土産は買いすぎた。


お昼はユニバーサルシティウォークで食べることに。とりあえずマックでささっと食べよっかなぁと思っていたところ、混みすぎていたので撤退。途方に暮れて案内板を見ているとたこ焼き食べ比べのフードコートを発見。せっかくなのでたこ焼きにすることに。

甲賀流のソースマヨとねぎポンのハーフ。美味しかったです。


USJを出て、次は大阪城…の前に、福島駅で降りる。

目的地はここ。

逆櫓の松跡。
平家物語の『逆櫓』で、景時と義経が言い争ったのがこの辺、とされている場所。道沿いにひっそりと説明板がある。

ここは前日、せっかくだしもっと行ける場所ないかなぁと検索していたときに見つけた。平家物語が好きなので、こういうのを見つけたら寄りがち。

逆櫓の松跡の隣には喫茶ウィンブルドンがある。このお店では逆櫓の松跡にちなんだオリジナルケーキを提供しているというのも他の方のブログで見かけて、これを食べるのも目的だった。抹茶味の生地であんこを包んだケーキ。甘すぎず美味でした。

他にもオリジナルケーキを色々とやっているようで、近場でやっている美術館の展示に合わせてモネをモチーフにしたケーキもおしゃれだった。オリジナルケーキを注文すると、売上から一部が能登地震義援金になるとのことでした。レトロな雰囲気で素敵なお店だった。

福島駅に戻り、いよいよ大阪城へ。天守閣と大阪歴史博物館のはしごを狙っていたものの、天守閣入場の列にこれは無理だな…と察して天守閣の方を諦めることに。

ここまで行っといて天守閣に登っていない、無計画すぎる。

本土のこういうお城に行ったのは多分これが初めてだと思う。大河ドラマ歴史小説で見ている色んなつくりや距離感がなんとなくわかって面白かった。


天守閣は諦めて、そのまま大阪歴史博物館へ。この時点ですでに15時過ぎており、絶対間に合わんなこれは…と察し始める。
二兎を追う者はなんとやら。



大阪歴史博物館難波宮跡に隣接しており、難波宮推しの展示という印象。難波宮大極殿の再現展示から難波宮跡を見下ろせるのが良かった。

難波宮舞台の歴史小説とかなにかあるかな、読みたいな~と思いつつ2フロアめに向かったがここでタイムアップ。閉館時間になってしまった。計画性が無さすぎる。

不完全燃焼感を抱えながら、隣の難波宮跡に寄っていくことに。

難波宮跡は公園として整備されている。柱や濠のあとにタイルや目印が設置されている状態。スケール感はわかる。

大極殿跡から公園内を見渡す。
ここに限らずだが、こうやって日本史の教科書にでてくるような史跡にいると、あぁ、本当に地続きなんだ、と感じる。沖縄にいると、正直(琉球が絡まない部分の)日本史も世界史もそんなに変わらない感覚だったりするから。どちらも物語の世界のようで、あまり実感がわかない。

大阪城の戦国時代も、難波宮の飛鳥・奈良時代も、確かに今につながる歴史であって、この足元の地面を歩いていた人たちがいるのだと、強烈に感じられた。


さて、荷物は大阪城公園駅のロッカーにおいてあるので、そこまで帰らなくてはいけない。歩きたくなくて大阪メトロ谷町四丁目駅から地下鉄で天王寺駅にいき、環状線で公園駅に戻る大回りをする。夕飯を天王寺で食べてから行こうか…と思いつつ、一日中歩いていたので体力は限界であり…。結局、大阪城公園駅のすぐ近くのタリーズでホットドッグを食べて、桜ノ宮駅に帰り、近くのローソンでパリチキとぬか漬けを買った。

3日目に続く。