2回ほど応援の記事を上げていた、ミヒャエル・エンデ『影の縫製機』の復刊クラウドファンディングが、ラスト1日を残して無事に成立した。やった~!
▼応援記事
発起人のアトリエ・ヤマグチさんはじめプロジェクト関係者の皆様、本当にお疲れ様です。
書籍の完成を楽しみにしてます。
実は、ラスト1週間は久しぶりにXの公開アカウントにログインし、勝手にお祭り騒ぎをしていた。
初めての経験だったので、どういうつもりであのお祭り騒ぎをしていたかも含めて、あの一週間のことを振り返って記録しておきたい。
※以下、職業病で理屈っぽく拡散がどうの…UGCがどうの…と考えてしまっている部分が多いのですが、基本はただただエンデへのパッションを好き勝手話していただけです。本当に楽しい1週間でした。
締め切り約一週間前:達成率約50%
1本目の応援記事を書いた時点(締め切り約2ヶ月前)で18%で心配だったのだが、まぁ知名度のあるエンデだし…と思ってその後は特にプロジェクトの進捗を追っていなかった。
が、締め切り1週間前にそういえばどうなったかなと確認してみたところ、達成率が50%程度しかなくて、さすがにこれは…まずいのではないか!?と勝手に焦り始めた。
そこでとりあえずもう一度応援ついでに…と思い、ちょうど読んでいた『鏡のなかの鏡』で2本目の応援記事を書いてみた。
しかし、このブログはろくにSEO対策も考えていないので、検索エンジンからの流入が乏しい。「きょうのはてなブログ」などでピックアップされない限りは、読者登録してくださってる方にしか届かないブログだ(いつもありがとうございます)。
一応、1本目の投稿後、一度は別の記事で「きょうのはてなブログ」に選んでもらえたのだが、おそらく『影の縫製機』の記事まで回遊してくれた人はほぼいなかったのではないかと思う。
これじゃあ拡散での応援にもなってないよなぁ…と思い。そこで思いついたのが、このブログを開設したあたりから放置していたXのアカウントの存在だった。
応援指針:「UGCでにぎやかす」
拡散応援といえばXでしょう。しかし、放置していたアカウントなのでフォロワーは少ないし、反応率も望めなかった。
そこで私が意識したのは「UGCをたくさん投稿してにぎやかす」ことだった。
Xでバズったクラファンが短期間で超過達成したのは何度か見たことがあったので、とにかくたくさんの人の目に触れること、時流に乗ってる盛り上がり感があることが重要なのかなと思っていた。
とは言え、狙ってXでバズらせるだけのコンテンツ力も発信力も私にはなく。
だから、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる精神で、タグ(#ミヒャエルエンデを語ろう)を勝手に作ってみたりして毎日投稿し、ひたすらエンデの話を楽しくすることにした。
ターゲットと投稿内容の検討:『鏡のなかの鏡』読者を狙いたい
元々発起人さんが主導で作ったクラファン関連UGCタグ(#ミヒャエルエンデと私の好きな本)はあった。そちらはおそらく一緒に紹介されてる本の愛好者に『影の縫製機』への興味を喚起する意図だったかと思う。
私が狙いたかったのは「エンデ全集は全部読んだけど、全集未収録*1の『影の縫製機』は未読」の層だった。
つまり私です。
というのも、まぁ私が欲しいんだから似たような人は欲しいでしょう、というものすごく安易な考えではあるのだが、同時に、いわゆる読書垢の中でエンデの知名度が高くとも、その多くは『はてしない物語』や『モモ』がになっているのだろうという気がしていた。
『はてしない物語』『モモ』は児童向けの長編小説で、どちらかというと大人向けな雰囲気・詩作品の『影の縫製機』に直結させるには若干ハードルが高いと感じていた。
だから、特に狙うのは雰囲気が近く、かつ現在でもテキストの入手難易度が低くて、比較的読者が多そうな『鏡のなかの鏡』だと考えた。関連書として、さらに深みに進んだファンのために『闇の考古学』も織り交ぜて。というかどうしても話したくなる。私もどちらかというと『鏡のなかの鏡』『自由の牢獄』のような、大人向けっぽいエンデに沼っているから。
あわせて、『ファンタージエン愚者の王』の話や『エトガー・エンデ画集』の話、『M.エンデが読んだ本』の話も「私の好きな本」タグの方で投稿した。
これらも「エンデ全集はひと通り読んだけど」層がギリギリふれたことがないかもしれないラインのうち、たまたま私が持っている本で、へぇそういう本があるんだ、と興味を引けそうなものだと思う。なかでも『読んだ本』の投稿はクラファン応援の外枠に確実に届いていたようで、70超のいいねがついた。
もちろん、発起人さん方が積極的に関連投稿のリポストや反応をされていたおかげである。私のアカウント単体では拡散力は皆無。
リポストのお手数や圧力ばかりかけてしまったかなぁ…とも思うのですが、投稿頻度をUGCリポストであげる一助ぐらいになっていれば…との思いです。
ヤバそうなクラファンには見せたくない、他の人のUGCに反応する
不成立ならお金が返って来るタイプのプロジェクトだったとはいえ、人間、勝ち馬に乗りたいもの。「こんなに足りてないなら支援してもしなくても一緒か…」と思わせたらまずいと思い。意識したのは"お祭り騒ぎ"だった。
とにかく明るく楽しく深刻にならず、発起人・版元のリポストを通じて見てくれる見知らぬエンデ好きが思わず「自分もこれがこう好き」と語ってくれれば大成功。
「助けてくれ」「このままだとまずい」という言葉が溢れてるより、「本当にいいものなんだよ」という言葉が溢れてる方が、見る側の警戒心を解けるのではないか。
実際、数名の支援者の方がタグを使って語ってくれて、とても良かった。そうそう、とうなずきながらいいねリポストをした。なんならタグがついてない"エンデ"や"鏡のなかの鏡"、その他関連ワードでのパブサで出てきたポストにいいねをしまくっていた。その御縁から支援してくださった方もいてよかった。
何人かの方にはアカウントをフォローいただき、がっつりリプライでエンデの話をしていただいた。あんなにエンデの話(それも鏡のなかの鏡などの作品やエンデの芸術論を!)を誰かとできたのは初めてで、本当に本当に楽しかったです。
自己開示もやっていく
途中で「名刺代わりの小説10選」などのタグを使った。読書垢っぽいやつ。
読書垢にアプローチという意味もあるが、何より傍から見たら私のアカウントの状況って、急に現れて四六時中エンデの話しかしてない謎のアカウントだなぁ…と思ったので。エンデ以外にもこういう本が好きな人間ですよ、怪しくないですよとアピール。
エンデの話をがっつりしたのがやはり楽しく、今後は読書垢っぽくゆるゆる使っていこうと思う。
まとめ
結論、振り返ってみても私がお祭り騒ぎをしたことは特段貢献はしてなかったかな…と思うわけだけど、これで何もせずに不成立だったらショックが大きかったと思うから、効果は別としてとにかく何か動けてよかった。
エンデとの格闘を最近怠けがちだったなぁという反省もあり、改めてエンデに向き合っていきたいとも思えた。
今後の書籍完成が楽しみです。