つかのま。

読書と日々考えたこと

【放送大学】2025年度1学期の振り返り

今年の4月から放送大学の情報コース全科履修生(3年次編入)をしている。
無事に1学期目を終えたので、備忘録もかねて各科目の感想的なことをまとめておきたい…と8月から思っていたけど結局9月になってしまった。
ちなみに2024年度2学期に科目履修生として履修していた科目も今期にまとめて動画を見ていたので、それも併せて記録しておく。

2024年度2学期

日本語リテラシー

大学を一度卒業しているのでレポートも卒論も書いてきたし、司書課程でも毎週のようにレポートを書いていたわけだけど、とにかくレポートに対する苦手意識が大きかった。
ので、日本語リテラシー・日本語リテラシー演習・日本語アカデミックライティングの3科目は当初から履修する計画だった。

結論、とって正解だった。
内容自体はそれほど目新しくはないんだけど、テキストにまとまっていることで整理して学べたのがよかった。
自分の勉強用はもちろん、職場で新人のテキストにフィードバックをしたりするときにも割と参考になった。
あと放送授業が軽妙で好き。

初歩からの数学

これも当初からとりたかった授業の一つ。
大学受験以来全く数学に触れておらず、今回情報コースに入学する上でかなり不安があった。単純に苦手意識を克服もしたかったし。

内容は全15回で「整数の性質」から「微分積分」までの高校レベル程度の数学を駆け抜ける構成。
テキストは初歩レベル、応用レベルという風にラベル付けされているので、証明などで読んでも???となってしまったらまず一回飛ばしていた。このシステムでなければ多分挫折していた…。
文字と数式だらけでかなり身構えてしまうテキストだけど、根気よく丁寧に読んでいけば理解できる(気がする)。

放送授業が見るべきだった。去年見てないまま試験を受けたのをかなり後悔した…。
先生がひたすら手順を読み上げるだけのような授業かと思いきや、これが意外とわかりやすい。
ただ、もちろんテキスト読んで授業聞いているだけでは数学できるようにはならないので、後述する「演習初歩からの数学」も同じタイミングで履修した方がよかったかも。

情報学へのとびら

情報コース入学に向けて、導入的なつもりでとった基盤科目。
基盤科目と言うことで情報コース以外の学生も対象の概説的な科目だった。

一応ITパスポート・情報セキュリティマネジメント試験は合格していて、基本情報技術者も勉強したことはあったし、仕事でも普段ネット関係に触れているから、概説レベルだったら全然問題なし。
回路の部分だけうわー苦手だ!となってしまったけど、こちらもどうにかなった。
履修しなくてもよかったかも…?とちょっと思わなくもない。導入科目の「初歩からの情報科学」を履修すればよかったのかも。

問題解決の進め方

仕事に役立つかなと思ってとった基盤科目。実際、仕事の新人教育の時に役立っている。
ビジネス書に対して拒否反応示しがちな人間なんだけど、これは結構すんなり受け入れられた。「大学のテキストだから」っていう意識があるからかな…。
社会人の基礎としてみんなこういう考え方共有していると色々スムーズだろうな…と思ったりもした。

テキストの内容も試験も難しいことはなく、箸休め的な感覚でもあった。

身近な統計

この学期でとった中で一番苦戦したかもしれない科目。
「身近な統計」というカジュアルな科目名だし、基盤科目だし、概念の紹介くらいでそんなに難しくないのかな、と思っていたんだけど、とにかく用語がたくさんある!
数字・数学に対する苦手意識が残っている状態でテキストを読み取るには結構抵抗が厳しかった。

講義動画も正直ちょっと見づらくて(声の感じかな…?)見てても話が右から左に抜けていってしまう感じもあり。
後述の「社会調査の基礎」「情報理論とデジタル表現」、あと別で受講していた総務省の「社会人のためのデータサイエンス基礎講座」あたりを併せて見ることで徐々に理解が進んできた感触がある。
数字数学苦手な初学者は、もっと軽い本や動画なんかでうっすら知識を入れつつ挑んだ方がよかったのかもしれない。

AIシステムと人・社会との関係

情報コース入学を決めた一因に昨今のAIブームがあるので、AIに関する話題にも触れておきたいと思ってとった情報コースの総合科目。
総合科目は履修系統図的には最後に履修が推奨されているけど、この科目は「AIと社会のつながりの歴史、活用のされ方を紹介する」的な内容の科目なので、それほど前提知識はいらない印象だった。
特に難しい計算があったりするわけでもない。

AIのことをしっかり段階追って理解しておきたいな、という人にはお勧めだと思う。科目履修で1科目からとってみるのもいいのではないか。

2025年度1学期

今期は前期の放送授業を振り返る必要を感じていたので科目は抑え気味にして、オンラインの演習2科目と放送授業3科目に抑えた。
1日2科目程度動画を見ていたけど、そうすると微妙に曜日が余ったので、気になる科目を聴講もしていた。これができるのがうれしいね。

履修科目

演習初歩からの数学

前期にとった「初歩からの数学」の演習、オンライン科目。
初歩からの数学は15回だったが、こちらは全8回でがっつり練習問題を解いていく構成。
「初歩からの数学」でも諦めてしまっていた三角関数微分積分の理解が進んだのはこの科目のおかげ。少なくとも苦手意識はかなり減った。

毎回の小テスト、これはかなりよかった。放送授業だとついつい演習問題吹っ飛ばしてしまいがちだったんだけど、オンライン科目は絶対やらないといけないので…。

最終レポートは2問程度を途中の展開式つきで解いて提出する内容だった。
Word提出でも可だったが、LaTeXで組み版したものでもよいとのことで、この機会に…と思ってLaTeX組み版を試してみた。
使ったのはCouldLaTeX。なかなか難しくて一つ一つ調べながら作成して、問題を解く数倍時間がかかったが、結構楽しかった。昔HTMLをメモ帳手打ちで個人サイトを作っていたことを思い出したりした。

日本語リテラシー演習

「日本語リテラシー」の演習、オンライン科目。
日本語リテラシーの内容に沿って実際に手を動かしてみる内容。結構課題の提出回数が多かった。
実際にFBをもらえるというのが大変ありがたい授業だった。

提出課題はなかなか100点を取れず…FBで特に指摘書かれてないのに100点取れてないことが多く、基本ができていれば95点、よくできていたら100点なのかな?と勝手に思っている。
最終レポートは「機械翻訳が発達した時代における語学学習の必要性」という感じのテーマで書いた。相変わらずレポートに自信はないけど、前よりは苦手意識は結構減ったような気がする。

日本語アカデミックライティング

「日本語リテラシー」の発展科目。
こちらは「日本語リテラシー演習」と一緒に履修していてよかったなと思う。あわせてアカデミックライティングの演習もできたような感覚。
日本語リテラシーよりもさらに一歩進んで、実際にレポートを書き始めるための科目という印象だった。

かなりまとまっているのと、これは放送大学ならではで各分野のお作法みたいな部分が少しずつ紹介されていたのがよかった。
現役時代の大学でももちろんこういう授業はあったんだけど、学部単位での授業だったから、基本的には人文学の書き方しか習っていなかったので。
大学の初年度教育、これがいいなと思うなどした。

社会調査の基礎

社会と産業コースの導入科目。
私は言語学系でフィールドワークするような領域に近かったんだけど、実はこの手の社会調査法系の授業を受けてこなかった。結構問題だった気がしている。
その喉に挟まった小骨のために履修した科目。

授業受けているとやっぱりこれをきちんと授業受けずに色々やってたのよくないよな…とものすごく反省と申し訳なさが湧き上がってくるような内容であり…。
小骨を多少解消できた。

統計の話も少しふれられていたので、前学期で混乱したまま終わってしまっていた統計学の基礎を確認するにも役立った。

情報理論とデジタル表現

情報コースの導入科目、今期のラスボス。
とにかく数学!テストでも結構計算問題が多かった。

最初は概念の理解だけで必死な感じだったが、図書館から本を借りてきたりしてどうにかくらいついた。
一応ある程度理解はできた…かな…?というところまではいったけど、テスト本番では時間が足りなくて計算が間に合わなかった。相当時間が余っていたほか科目の試験時間を割り当てたいほどで…。
一応自習問題と後悔されている過去問は全部一周解いていたけどそれでは足りなかった。もっと反復が必要だったな。

難しかったけど、「そもそも計算機科学で扱う"情報"とは」みたいな話で、この科目を履修したことにより、AIのことなど含め結構理解の支えが固まったような感覚になれる科目だった。

講義動画のみ聴講

英語で読む大統領演説

英国大統領の名スピーチを読み解く英語の授業。
ドキュメンタリー番組のようで面白かった。
特にトランプ大統領の言動が注目されている状況で、中東の情勢問題もある中で、いろいろと考えさせられることがあった。

大統領演説を聴いていると、これって日本ではあまりない文化だよなぁとも思ったりした。
修辞学にもちょっと興味がある。もっといろいろ勉強してみたい。

英語で「道」を語る

「華道」「弓道」「茶道」などの、「道」と呼ばれる日本文化について英語で書かれた文章を講読していく英語の授業。
こちらは教養番組的だった。テレビを見ているような感覚で流し見ていた。

ミヒャエル・エンデはこういうの好きだったはずよね、とぼんやり思いながら見ていた。
「英語で読む大統領演説」と併せて見ていたのもあって、言葉で明快に語るアメリカの文化、語らぬ日本の文化、というような対比でも見たり。
英語の授業と言うよりは、日本の文化を外と比較してみるような方向でよい授業だった。

韓国語Ⅰ

今期一番楽しかった聴講科目。講師の先生が絶妙なノリでプライベートもほどよく交えつつ話してくれるので、語学番組的で面白かった。
ハングルの発音と口の形のリンクの説明、めちゃくちゃわかりやすかった。
これまでかじりつつ挫折してきた韓国語熱が再燃し、最近Duolingoを継続してやっている。次の学期ではⅡも聴講するつもり。


以上。
もう2025年2学期の履修申請も済ませた。科目数を増やしたのでとりすぎかな…と少し心配ではあるけど、今のところ放送大学の授業内容にはかなり満足している。
あれもこれもとりたくなってしまうので、無理しないようにセーブしつつ、最大限活用して勉強していきたい。