令和に新しくエンデ本が出る……ってこと!?とすぐさま支援。なんだかんだ初めてのクラファン支援かも。
ただ、このブログを書いている時点でまだクラファンの進捗が18%程度でして……支援の意味も込めて、インターネットの片隅ながらブログを書いておこうと思った次第です。
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『影の縫製機』はエンデの詩とビネッテ・シュレーダーの絵で構成される詩画集。
邦訳版は2006年に出ているものの、2025年現在は絶版。エンデの詩部分も『エンデ全集』に含まれていない(はず)で、触れる機会は結構少ない。実は私も読んだことがなかった(記憶違いでエンデ全集に含まれていたりしない限りは……どちらにせよ詩画集として読んだことはない)。
ので、今回、図書館で探して借りてきました。

本のサイズは思っていたよりも小さくて、高さは岩波少年文庫よりも少しだけ大きい程度。正方形に近い布張り・箱付の心くすぐられる装丁。
帯によると初回版が青の箱、通常版が茶色の箱らしい。図書館で見つけたこの一冊は初回版かな。
今回のクラファンは新装版になるとのことなのでこのままの復刻ではないのだろうけど、どういう風になるのか楽しみ。
久々にエンデの詩作品を読んだ。あ~この感じ、とすごくしっくりきて嬉しくなっちゃった。シュレーダーの絵もエンデの詩との相性がめちゃくちゃ良く、満足感が高い一冊だった。
雰囲気としては『自由の牢獄』が近いかも知れない。詩版の『自由の牢獄』的な。絵と文章の融合と言う意味では『鏡のなかの鏡』っぽくもあるのかも。つまりはとにかく「私の好みのエンデ」でしたということなのですが。
『自由の牢獄』みを一番強く感じたのは「道標」という詩。タイトルでまず『自由の牢獄』の「道標の伝説」を連想したのはそうだけど、内容的にも近しいものを感じた。「行くべき道を教えてくれるけど、自身は永遠に指し示す先にたどり着けないもの」。エンデの中の"道標"はやはりそういうものなんだなぁと思った。
「夢の漁師」は『はてしない物語』のミンロウド抗を連想した。幻想的な雰囲気でとても好き。『鏡のなかの鏡』っぽさを感じたのはこの詩が一番(多分『闇の考古学』のことも思い出しているから)。
全体を通して特に印象的だったのは「綱渡り」。己の芸をきわめた結果、宙を渡り続ける男のお話。箱の絵はこの詩のもののようだ。同じくふっと消えてしまう「透明人間」「消えゆく淑女」などと合わせて、静かな寂しさを感じた。
詩の中には正直よく分からないものもある。はげねこの詩と俳句?はよくわからなかった……。はげねこについては、作品全体として「みえないもの」とか「存在」とかが共通しているのかな、と思うのでその関連なのかなと思うんだけど。俳句はハルピュイアあたりと同じ発想なのかな……?怪物的なもの?
こういった"よくわからなさ"は、もしかして原文を読んだら理解できるのでは……?と思ったりもする。そもそも詩作品なので、散文以上に「原文だとどうなってるんだろう?」と思うところが多い。最大限原文の雰囲気を残してくださっている訳だとは感じるものの、それはそれとしてやっぱり原文も読みたい。
そんな思いにもぴったりなのが今回のクラファン。なんとドイツ語原文つきになるのだとか。絶対ほしい。
▼絶対にほしいので、もう一度クラファンのリンクをはっておきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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