主に東洋・日本・オリエント・西洋ごとに説明。近・現代の章もあるが、そちらはかなり駆け足で羅列感があり、惜しい感じ。近現代については別の本を参照した方が良いかも。
教科書的なつくりなだけあって、参考文献リスト・読書ガイドがしっかり載っているのがうれしい。この一冊を足がかりにして、気になるトピックを深めていくのによさそう。
司書課程の影響もあってここ2,3年、活版印刷以前の書記・図書館に興味があり、関連の本を少しずつ読んでいる。この本を手に取ったのもその一環。
特に興味があるのは主にオリエント~中世ヨーロッパあたりの書記や写本作り。
この本はそのあたりのトピックも参考文献付でざっくり解説してくれているので、ここから次に読む本を広げていこうと思う。
ちょっと面白かった一文。
キツネが化けるときに口にくわえるのは、必ず巻子本であって、冊子本でも電子テクストでもない。
(p.53)
確かに…。
単純に冊子体が便利だから巻子本に取って代わった…という程度の印象だったけど、「奥義・秘伝書といえば巻子本」というイメージだとか、引照が重要なキリスト教の聖書写本は冊子体になった一方ユダヤ教のトーラーは巻子体なこととか、「巻子本だからこそ」の神秘性が面白いなと思った。こういう文字・本の魔術・神秘的な要素大好き。
あと、修道院写本の項で軽く紹介されてた映画『薔薇の名前』、気になるので見てみたい。
本文中で紹介されている資料のいくつかはNDLデジコレで読めそうだったので見てみようと思ったら、いまだに本登録申請中のステータスだった。今更申請したんかい、という感じではあるんですが。申請してからそろそろ1ヶ月たつので早く手続きが終わると良いなぁ。
いつもは布団に寝そべって本を読んでしまうんだけど、今回は部屋が綺麗なので、机で椅子に座って読めた。パソコンも開いて気になるところは適宜メモをしながら。かなり集中して読みやすかった。家でなかなか本が読めなかった原因の一つは多分姿勢だ。図書館の閲覧席の絶妙な椅子と机のバランスに感心する今日この頃だったりもする。次机買う機会があればあのバランスをぜひ再現したい。
