つかのま。

読書と日々考えたこと

あやふや本探しの記録

先日、↓の「欲しい本リスト」を書いていた時に、どうしてもタイトルが思い出せない本があった。

軽く調べてもわからず、そういえばこういうあやふや本探しもレファレンスサービスの一環だよなぁと思ってセルフレファレンス的にやってみようと思った…ら結局力技的に偶然見つかっちゃったんだけど、その過程を記録しつつこういうふうに探せばもっと早かったかな〜というのを考えてみる。


まず最初のあやふや記憶はこちら。

アラビア風で、確か日本人作家の児童書で、男の子と女の子が出てきて、(確か)アラビア文様に関するような話で、青いバラ(?別の花かも)がでてきたような、そんな薄ぼんやり記憶

中学校の図書館の棚の位置はぼんやり覚えてるんです!!

男の子がタイル職人みたいなそんな感じじゃなかったっけ?うろ覚えにうろ覚えを重ねている

要素をまとめると

  1. 日本人作家の児童書
  2. 私が中学生の頃までに出版された本
  3. アラビア風(?)の世界観
  4. 青い花(バラ?)が出てくる
  5. 主人公は少年少女(二人組)のはず
  6. タイルが出てくる(イスラーム美術っぽい話のはず)

この情報であの本かな?と思い浮かんだ方はすごいです。いろいろ間違っているため…。

まずはこれらの情報から適当にキーワードを拾ってググったが、それっぽい本は引っかからない。
検索語は
青い花 児童書」
青い花 タイル 児童書」
「アラビア タイル 児童書」
「アラビア 青い花 児童書」
「アラビア文様 児童書」
などなど。タイルの要素と青い花がキーだと思っていたので、そのあたりを検索していた。

何もでてこないので、今度はNDLサーチで出版年を絞って調べてみる。
検索語は
青い花 児童書」
「タイル 児童書」
「アラビア文様 児童書」
など。出版年や分類を絞って検索できる分広めのキーワードで調べたつもりだったが全然ピンクとくる本がない。そういえばノヴァーリスの『青い花』挫折しっぱなしだな…などと寄り道しながら、幻覚か…?と疑い始める。

ここでふと、「そもそもイスラーム美術のタイルについての記憶を確かめておこう」と思いウィキペディアなどをさらっと読み始めた。と、ここで気づく。

"アラビア"じゃなくて"ペルシャ"じゃないか…!?

きっかけはイマーム・モスクの画像を見たことだった。青くて立派なのでそうそうこんな感じ!!と思い、もしやこの辺が舞台かモデルだったか…?とよぎった。

が、ペルシャイマーム・モスクやイスファハーンをキーワードに検索しても本は見つからない。でも近づいてる気配。そうだよモスクだよ、と思って、
「モスク タイル 児童書」
でググったら…

『いのちの木のあるところ』刊行記念<br> 複製原画展&著者トークイベント|福音館書店

この記事に出会った。
この本ではないのはわかりつつ、トルコのお話かー面白そうだな〜しかも絵が佐竹美保さんだ、と記事を読み進めると、著者紹介に書いてあった。

『青いチューリップ』
日本人作家、青い花、これじゃん!?!?

タイトルで検索してみると表紙で完全に記憶が蘇った。

と、いうわけで、私が探していた本は
新藤悦子『青いチューリップ』
だったのでした。

図書館にあったのでさっそく借りてきた。続刊は別の館にあるようなのでお取り寄せ中。

答え合わせをすると

  1. 日本人作家の児童書 → 正解
  2. 私が中学生の頃までに出版された本 → 正解
  3. アラビア風(?)の世界観 → トルコ(イスタンブール
  4. 青い花(バラ?)が出てくる → 青いチューリップ
  5. 主人公は少年少女(二人組)のはず → 正解
  6. タイルが出てくる(イスラーム美術っぽい話のはず) → でてくるがあらすじ等には出てこない要素

でした。
少年がタイル職人だと思っていたけど絵を描くのは少女の方だったりした。

今回は「チューリップ」にたどり着けなかったのと、「タイル」に固執しすぎたこと、"アラビア"と決めてかかってしまってたことが長引く原因だった。どれも確信はなくあやふやな要素だったから、もう少し広い検索語を設定すればよかったのかも。

「モスク」を検索語にできていれば以下のような連想でたどり着けていそうだった。

モスク タイル 青い 児童書

ブルーモスクにたどり着く

イスタンブールにたどり着く

NDLサーチで出版年が〇年までの児童書で「イスタンブール」が出てくる本を探す

ちなみに、途中でChatGPTやGeminiのディープリサーチ機能を使って調べさせてみたりした。プロンプトの工夫をがっつりしたわけではないからなんともだけど、過程の出力なんかを眺めているとかなりむちゃくちゃだったりもどかしい調べ方をしたりしていた。どちらかというとChatGPTの方がマシな出力をしていた気がする。

見つかったから良いものの、もう少し手順やツールを検討した探し方をすれば練習にもなったかも。今後もあやふや本があったらレファレンス的に探してみたい。